僕は仕事面では父を、家庭面では母を、尊敬しています!
母を尊敬した大学時代
大学生になり、一人暮らしを始めると家事の大変さがよくわかる。
朝起きると朝ごはんを作る。
最初は頑張ってお米とか炊いていたけど、まぁ無理ですね。
余った分は帰ってくるまで保温状態でカッピカピになり、もうチャーハンを作るという選択肢しか思い浮かばない。
洗濯は必要に迫られるからそこそこしてたけど、洗剤の量とか量らなくちゃいけないのは結婚してから知りましたからね。
掃除なんか全然しなくて足の踏み場はない状態。お客さんが来るときに片付けるくらいなもんでした。
相当、ダメな感じですね。

で、割と早い段階で気付いたんです。
『お母さん、スゲーな』と。
仕事して帰ってきて、ご飯作って、朝は誰よりも早く起きて朝食を作る。
子どもたちが散らかして寝たものは翌朝には片付いていたし、家族も多かったから、洗濯だって一日2回(もっとか?)はしてたと思う。
自分が同じようなことをしてみると、ホントその凄さが分かる。
しかも、困った頃には救援物資としてレトルト食品とか送ってくるわけですよ。
気遣いハンパないな、と。
しかも、それが自然にできる母は息子ながら本当にすごいと思っています。
同じ環境になって初めて気づける
子どものころは全てが当たり前だった。
それどころか、なんでしてくれないの?と、してもらうことばかり考えていたんだと思う。理由も何も考えずにね。
でも実際、結婚して、家族が増えて、当時の両親と同じような状況になって、今更だけど気づいたんです。
「親だからって何でもできるわけじゃない。」
そりゃ、子どもよりは多少いろんなことも知っているし、いろんなことは出来る。
それでも、親だって人間なんです、決して神様じゃない。
子どもも成長しているけど、親だって一緒に成長してるんだな、というのが、同じ環境になって初めて気付けたんですね。
そう考えたときに、僕が子どもの頃の両親って凄かったんだな、って素直に思えるようになりました。
一緒に働くとわかるコト
父を尊敬できるようになったのは、ホント最近の話。
というのも、子どもの頃はずっといなかった。接点があまりなかったんです。
どこへ行くにも母が連れて行ってくれたし、父と遊んだ記憶があるのは毎年行っていた家族旅行くらい。

ヒドイもんで、僕が小学生の頃帰ってきた父に向かって
「こんにちは~」と言ったそうな。
完全に「よく来るおじさん」くらいに思っていた可能性しかない笑い話です。
そんな環境だったから、父と話すのはすごく嫌だった。
というか、何を話したらいいか分からなかった。
興味を持たれてないと思ってしまっていたのかもしれない。
でもね、分かったんですよ。なんで家にいなかったのか。
その時からですね。『この人スゴイぞ』と思ったのは。
間違いなく同じことをしろと言われても、今の僕はしたくないし、その覚悟もない。
今、同じ仕事をしているから、一緒に働いているから、分かったことがたくさんあるんです。
今では、仕事面で父のことは尊敬しています!
認められたいと思わなくなった
家族で仕事をしていると思うんですよ。
「早く、認められたい!!」
「父親を超えたい!!」
僕もずっと思っていました。でも、父のいろんなことを遅ればせながら、少しずつ理解していって、尊敬できるようになってからはあまり考えなくなった。
・・・というよりも、良い意味で諦めが付きました。
父と同じ土俵で戦っても何も良いことはないな、と。労力を費やすべきはそこではない、と。
だとしたら自分ができることはなんだろうって考えて、僕なりに出てきた答えは
「父ができないこと、苦手なことをすることで補完し合った方がいいんじゃね」
ということ。
いや、いいんですよ、ケンカしながらスパイラルみたいに向上していける親子は。
僕は「ケンカ」とか「怒る」とか好きじゃないんで、お互いが必要な一人の人間になった方がラクだな、と思っただけ。
その方が僕自身、肩肘張らずにラクになった、というのが正直なところです。
ケンカの原因はだいたいが「会社を盛り上げよう」というものが多いと思います。
見ている方向は一緒なのにやり方が違うってだけで意味もなくぶつかるのはもったいないよね、って僕は思ったりします。
今は自分が迷った時はこの二人だったらどうするだろう?
そんな風に考えながら、いろんなことを見るようにしてるからこれもラクですよね~♪