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【えんぴつ彫刻展】動けば変わる、を体験して。

突然ですが、一年あるとどんな事が出来ると思いますか?


僕はこの一年でこんなに変わることが出来るのか…というのを身をもって体験しました。 
 
そんな話をしてみたいと思います。

えんぴつ彫刻との出会い

僕がえんぴつ彫刻と出会ったのは2018年8月12日。

確か昼休みに見かけたツイートだったと思います。普段から交流していた、ちびぃさんの投稿で初めて見た

「ひらたそうしさんのえんぴつ彫刻」

もはや、センスしか感じなかったその作品を見て「すげぇー!!」としか思わなかった。まさか自分がするなんて、その時は思ってもみなかった。

ちびぃさんとのやりとりの中で「私もできたから出来るよ」という会話があり、「いやいや無理でしょ〜ww」と思いながらも、ちょっとやってみたくて…ソワソワして、その足は100円ショップに向かっていました。わずか1時間程度の昼休みの出来事です。

で、その日の夜はGoogleとInstagramでひたすら「鉛筆彫刻」を探して見てたと思います。

翌日8月13日から製作スタート!

一番最初に挑戦したのが「鎖」でした。
今思えば無謀としか言えない。
しかも鉛筆に種類があることなんて知らずに普通のHBで作ろうとしていたんだから、知らないって怖いですよね〜笑
鉛筆の芯の太さには実は違いがあって、よく使われる鉛筆で2mm、色鉛筆で3mm、デッサンなどで使われるような6Bとかの鉛筆で5mmのものが多いです。
今「鎖」のえんぴつ彫刻を作るときは5mmのものを使って作っています。

そりゃ出来るわけ無いですよね…^^;

で、結果的に一番最初に作った作品が「メガネ」でした!
しかも、こんなもんですww
これが一年前の出来事、全ての始まりです!

言えばやる事を知っていたから

僕は性格上、自分の責任で、自分でやると決めた事を言ってしまえば、やります!いや、やる事が多いんです。
規模の大小や結果は分かりませんよ。
失敗するかもしれないけど、挑戦はするようにしてる。
って言うと、カッコイイですね^^;
たぶんやってみたいだけなんだと思います。色んな事に興味がある。結構、小学生男子がそのまま大きくなったような感じなのかもしれないw

で、思い切って「1年以内に個展を開催します!」って初めて3カ月くらいで宣言しちゃったんですね。
言えばやるだろう、と思ったのと、これが本当にできたらウケるな、という何とも安易な考えでした。でも漠然とワクワクするところに人は集まるし、もしそんな場を提供できたとしたら最高だな、とも思ってたのも事実。

その当時の造形物のクオリティーがこれですw
完全にナメてますよね…

これで、よくやろうと思ったよ、本当にw

ちなみに「チューリップ」のつもりwww

十日町市市民活動センター「十じろう」

そして、8月30日(金)、31日(土)の2日間でついに個展を開催しました!!
目標にしていた1年以内、には僅かおよびませんでしたが、ほぼ1年での開催。
きっと「本当にやりやがった…」って思ってくれた方もいたんじゃないかな?

場所は十日町市の中心市街地にある十日町市市民活動センター「十じろう」さんの1階ギャラリースペース。その1区画だけお借りしたので10畳くらいなもんだったかな?
作品自体が小さいので、かなり狭いスペースでの開催だったと思います。
そして会場にココを選んだ理由。
それは中心市街地に人を集めたかったから。
僕は僕の出来ることで、今より少しでもいいから、十日町を元気にしたいな、っていう想いがずっとあるんですね。
自分で出来ることなんて、大河の一滴、限られた事しか出来ないと思っています。それは十分分かってる。
でも、それでも指くわえて人のせいにするよりは動かない岩を一人で押して、次に来る人が通りやすい道を作りたい。
そんな想いもありました。もしかしたら、一緒になって押してくれる人がいるかもしれないしね♪

だから、一人でもいい。本当に一人でもいいから街中を歩いたり、近くでお買い物をしてもらえたら最高だな、って思ってこの会場にしたんです。

結果として「オススメされた飲食店に行って来たよ〜」と言われたり、「差入れです!」と言って近くの文具店で買った色鉛筆を持って来てくれる方がいたり、「ケーキでも食べに行こうよ♪」と言って出かけた方がいたり…

しかもそのケーキ屋さんに終わってから自分へのご褒美だと買いに行ったんです。そしたらほとんどケーキが無くて、お店の方からは

「ごめんなさいね〜、暑い日はもう少し残ってることが多いんだけど、今日はなんだかなくなっちゃって…」

と言われた時には心の中でガッツポーズをしましたよね。もしかしたら、ちょっとは貢献できたのかもしれない、って。メチャメチャ都合の良い勘違いかもしれないけどねw

高橋雅人 えんぴつ彫刻展

今回、個展を開く際に1つだけ、メッセージを伝えたかった。それが

「動けば変わるよ」

ということ。だから一番最初の作品説明のところにダイレクトに書いちゃった。笑
でもこれ以上の事は書きませんでした。

あとは感じる人が、感じるままにで良いと思ったし、僕が当日見せられるのは『一年でここまで出来ました』っていう結果だけだから、あとは見てくれてる方に委ねるしかないですからね!

ただ、終了後のお礼をfacebookに投稿した際、

「動けば変わるよ」
今一番響く言葉でした。

というコメントをいただき、ちょっと震えてしまった。本当に嬉しかった。

でもね、一番この「動けば変わるよ」っていう言葉が身に染みたのは自分自身なんだと思います。

今回、本当に沢山のドラマがあった。
僕にとっては数えきれないほどの「嬉しい!!」が溢れてて、控えめに言っても最高の2日間でした!

その一部を今回の作品7点と一緒に紹介して終わりたいと思います。

遠くからの来場

今回の個展、本当に多くの方から来ていただきました。
その中でも、会うたびに驚かされたのが県外からのご来場。

初日の朝、本当に早い段階で来てくれたのがTwitterで交流している神奈川県のタラちゃん。わざわざ夏休みを取って、車中泊までして来てくれたんだとか!
はじめまして、ではあったけど、SNS上でのやりとりの通り、話してるこっちまで優しい気持ちになれるようなあったかい方でした♪

そして昼過ぎかな?
しばらくずっと会っていなかった幼稚園〜高校まで一緒だった友達が群馬県から。しかも聞いてみるとポルカで支援してくれたとのこと。唯一分からずモヤモヤしていたNetsuさんの正体が分かってスッキリしました!
しかもしかも、一緒に来てくれたの奥さんが「絶対凄くなるよ、って言うんだよ」って言って一緒に写真を撮ってくれたのも嬉しかったなぁ♪
もっと頑張って行けるところまで行きたいな、と改めて思いました。

その日の夜、帰ろうかなぁ〜という時間になって来てくれたのが群馬県でメガネの修行時代の同期。休みを取っててくれたみたいなんだけど、奥さんも来たい、という事で遅い時間にもかかわらず、仕事終わりに来てもらいました。

2日目、昼前くらいに来てくれたのが大学時代の先輩。福井県に嫁いだ先輩に、昨年鯖江市のめがねフェスで久し振りに再会して、その後、個展を開くって宣言した時には確かに「行くね」と言われてたと思うけど、まさか本当に来てくれるとは…だって5時間以上ですよ。
何も聞かされてなかったから「えっ…え〜〜〜っ!!?」って叫んじゃいましたよ。

2日目の午後にはInstagramで同じく鉛筆彫刻を縁ぴつ彫刻として活動している「きなこ」さんがまさかの来場!
娘さんがワークショップをしている横で的確なアドバイスをしてるもんだから、聞いてみたら「私もしてるんで!」って。『おーい、マジかよ〜』って心の中で叫びつつ。埼玉県からこれだけのために家族で来てくれたんですって。

それ以外でも同じ新潟と言え、1時間、2時間かかるようなところから来ていただいた方も複数名いらっしゃいました。
時間をかけてでも応援しに来てくれる人が周りにいたって知れた事が本当に嬉しくて、有り難くて、感謝の気持ちしかないです。
皆さん、ありがとう!!

十日町市、津南町からのご来場

そして、何を取っても地元の方達のご来場ですよね!
今回、予想以上に多かったのがfacebookを見てきました、という声。確かにイベントページに興味ありが79人、しかもそのほとんどが繋がってない方だったので凄いな、とは思っていましたがここまでとは。

あとは新聞を見て来てくれた方たち。
実は、妻有新聞さんと十日町新聞さん、2社から新聞に掲載していただきました。
それを見て来てくれた方も多かったです。

少数ではありましたがtwitterでたまたま見つけて、という方や市報で見てという方もチラホラと。

友達や先輩、親戚にお客さん…中にはお花や差入れを持ってきてくれる方もいて、ホント良い仲間に恵まれてると本気で思った2日間。

知らなかったんですが、施設の方が来場者数を調べていたようで、その来場者数が信じられなかった。

2日で275人って。

しかも施設に入って来た人数ではなくて、ギャラリースペースに来た人だけの人数。リアルな数字みたいです。
初めてだったから余計にっていう部分もあったと思いますが、お店でイベントしてもこんなに集まらないですよ。有り難すぎる…。

ここでは伝えることの大切さを身をもって感じましたね。
ネットだけ、新聞だけ、市報だけ、どこか1つに偏って発信していたらこうはならなかったんじゃないかな、と思っています。

今回新聞社さんはたまたま見つけてもらって拾ってもらえたから、ラッキーだったと言えばそこまでなんでしょうけどね♪

まさかの鉛筆業界からも

そして、来場者さん繋がりでもう一つ。

実は日本の2大鉛筆メーカーである、三菱鉛筆さんとトンボ鉛筆さん、2社から営業さんが来てくれました!

衝撃ですよね!もはや奇跡レベル!!

何かが起きたわけではないけれど、間違いなく個展をしてなかったら有り得ない出逢いだったと思います。

何かこの先に展開できたら面白いよなぁ〜♪

未来のえんぴつ彫刻家?

実は初めてワークショップを開催させてもらいました!
今回ポルカというクラウドファウンディングで支援を集めさせていただき、無料開催という形をとる事が出来たのですが、用意していた30本全てが無くなり、出来ない方も出てしまうという…^^;
読みがあまくて申し訳ない。

そんなワークショップにひとりの男の子が参加してくれました。細かい事が結構好きという事で、やり始めたら物凄い集中力だったんですね!
お父さんに「凄い集中力ですよね?」って聞いたら「集中すると周りの音も聞こえなくなるみたい」と。

ホントそのレベルの集中力を小学生が発揮してるわけですよ。マジでビビった。
で、完成した作品も初めてとは思えないような内容だったわけですよね!

帰って20分くらいかなぁ?
その子がまた来たんです、色鉛筆を持って!
そしたら「鉛筆の削り方、教えてください!」っていうんですね。子どもさんにワークショップをしてもらう時は芯を出すところまで僕がしてたんです。だから、その自分がしてない部分のやり方をわざわざ聞きに来てくれたんです!

「家でやるの?」って聞いたらコクッと頷いて、「ありがとうございました!」って言って帰って行きました!

何がすごいって、この子の集中力と行動力ですよね!こういう子の芽を摘まないように、周りの大人が育ててあげられたら面白い事が起こるんだろうなぁ、なんて勝手に思ったりしています。

ガンバレ〜♪♪

嬉しいプレゼント

今回のワークショップで、明らかに素人じゃないぞ、という作品を作ってくれた方もいました。

あまりにも凄すぎて、初対面にも関わらず、つい「いや、これは鬼ですよ!!」って言っちゃった。しかも聞いてみると色鉛筆は使ってるけど、えんぴつ彫刻は初めてだという…。

その日の夜だったかな、あるツイートにタグ付けされてたので、見てみたらその方からだったんです。

で、色々と意見を聞かせてもらいながら、少しやりとりをしていたら、素敵すぎる似顔絵を作ってくれてたんです!お礼です、って。
そんなにすぐ出来ないですよ、きっと。
わざわざ自分のために大切な時間を割いてもらえた事が本当嬉しくて…
しかも、展示していた作品を手に持ってる。
よく見てもらってたんだな〜、っていうのも分かってダブルで嬉しかった。

ありがとうございます!!

驚きの声

そして今回、一番嬉しかったのは驚きの声が多かったこと。

正直に言いますね。
実は僕が作った作品を作品として、見てもらう事が出来るんだろうか?って、ずーっと不安だったんです。
結局趣味から始めて、その延長でこんな事してるから、来てくれた方に楽しんでもらえるのか?ってずっと不安だったんですよ。結局、自己満なんじゃないか?って。

でも、ありがたいことに「スゴッ!!」っていう声が多かった。「どうやって作ってるんですか?」って聞いてくれる人が多かった。「面白かった、次も楽しみにしてるね!」って言ってくれる方が多かった。

そんな会話をする中で、最初の不安は、こびり付いた焦げが少しずつ剥がれるように落ちていきました。
あっ、大丈夫なんだって。

でも、これもやってみなければ分からなかったことだと思う。これから僕の世界観を作っていく、第一歩をようやく踏み出せたような感覚。

「守・破・離」で言えば、破に一歩踏み入れたような、そんな気分です。

動かなければ、味わうことのできなかった「不安と安心」を知ることも出来ました。

多くの笑顔

先程も少し触れましたが、今回ワークショップを開催しました。カッターを使うから最初は大人だけ…と思っていたんだけど、蓋を開けてみたら子どもさんの参加が多かったんです。

そこで、急遽、芯を出す工程と下絵の部分を僕がする事にしたんです。
そしたら、年長(6歳児)さんくらいから作る事が出来たんです。これには驚き!
しかも、完成した時の表情がメチャメチャ良いんです!!
これは大人も子どもも問わずにね♪
たぶん、作品を見て「こんなの絶対、作れない…」って思ったところで、作ってそこそこ出来るから嬉しいんだと思います。最高の笑顔がたくさん見れた♪
そう、僕が初めてえんぴつ彫刻をしてハマった時のようにね!
 
『絶対できない、と思っていた事が出来たあの時のように』
だから、このえんぴつ彫刻のワークショップは、たぶん小さな一歩を踏み出す練習にもなるんじゃないかな?と思います。
しかも、失敗が許される。
『挑戦って、失敗してもいいんだ』
っていう事にも気付かせてくれるかもしれない。
僕は『挑戦』はもっとラフにして良い物だと思っています!というか、どんなに小さなことでも『挑戦』だと思った方が何かワクワクしないですか?
人生をかけた挑戦とかは流石にダメだろうけど、ちょっと怖いな、って思うくらいの少し勇気が必要な挑戦。
食わず嫌いのピーマンを食べる、それだって立派な挑戦ですよ。でも、もしかしたら美味しいかもしれないじゃないですか?生はダメだけど、肉詰めにしたら最高かもしれない。肉詰めならピーマンは◯(マル)って、どんなに小さなことでも自分の中に◯をたくさん持つことは凄く大切な事だと思うから。
そんな事をワークショップを通じて少しでも伝えられたんじゃないかな?って思ってます!

最後に…

今回、個展を開催するにあたり、両日ともお手伝いに来てくれた方がいます。

それが同じ新潟県のからっち(唐澤俊和)。

長岡市に住んでいるので、1時間半くらいかな、時間を作って、2日間朝から晩までずーっとサポートしてくれました。

SNSで知り合って、今回お会いするのは2度目。
最初にあった時に「あっ、感覚が似てる人だなぁ」と思った、一緒にいて心地良い方です。
その時に「何か一緒にしましょう!」という話になり「個展をしようと思ってる」という話をしたら手伝います、と。

今回想像を遥かに超える多くの方からご来場いただき、僕も手一杯。ゆっくりお話しが出来なかった方も多かった中で、説明をしてくれたり、ワークショップを手伝ってくれたり、今回のMVPはからっちだと思います!

からっち、本当にありがとう!!

やっぱり、一人で大きな岩を押そうとすると助けてくれる人がが現れるんだよね、きっと♪